ソープのメッカ「吉原」

風俗の王様ソープランド。ピンサロやヘルス等とは違い、まさに「女を買う」という印象がピッタリのキングオブ風俗。数ある風俗の中で唯一本番を前提としており、サービスの内容も他のものとは一線を画すものとなっている。男性に満足してもらえるよう、至れりつくせりのサービスを提供する日本独自に発展を遂げた営業スタイルが特徴で、1980年代以前はトルコ風呂の名称で親しまれていた歴史ある風俗である。売春防止法では単純売春に対する罰則はなく、客とソープ嬢が金銭を介して性交渉を行っても摘発することはできない。しかし、経営者側が客や女性に売春のための場所を提供することは売春防止法でいう「場所提供」にあたり、また女性の勤務を管理することは「管理売春」にあたり違法である。料金形態が入浴料とサービス料を別にしているのはこのためだ。
ソープランドは高額であることから、若い男性にとっては敷居の高い風俗といえるだろう。ピンサロやヘルス等に比べ、本番を前提としている分いたしかたがない。しかし、その高額な料金を支払ってでも経験するだけの価値が、ソープランドには存在する。先述のように至れりつくせりのサービス内容は、他の風俗からはまるで想像もできないようなこだわり抜いたものであり、ソープで働く女性からはある種の覚悟のようなモノがうかがえる。ピンサロやヘルス等に勤める女性は、割りのいいお小遣い稼ぎ感覚で就業している場合がほとんどだが、ソープ嬢という職業はギャラが高い分、徹底的に男性に尽くすようにお店側から教育されており、完璧なまでのプロ意識を持たなければ務まらない。
ソープランドは全国の歓楽街に存在する。しかし、ソープといえば吉原だ。吉原に少しでも馴染みのある者であれば、すぐに理解できるであろう。その歴史は実に360年。吉原は、江戸時代から遊郭として栄えていた由緒正しきソープのメッカである。ソープと言えば吉原。吉原と言えばソープなのである。吉原をソープなしで語ることはできない。
バブル時代には高級ソープが乱立し、大変な賑わいを見せた吉原だが、バブル崩壊とともに高級店は中級店に鞍替えを余儀なくされ、不景気の真っ只中にある現在ではその大半が大衆店へと変貌を遂げてしまった。昔ながらの吉原ソープファンにとっては寂しい現実かもしれないが、気軽に利用しやすくなったということから、新規の吉原ファンにとっては喜ばしい事実とも言うことができる。